朝霞地区薬剤師会の紹介
会長の挨拶
2023年1月(会報第18号より)

コロナ禍でのお正月も3回目となり、コロナ前の生活を想像することが難しく感じる時があります。特に子供は3歳くらいまでの記憶はほぼ残らず、小学生時代も印象深いイベントしか思い浮ばないのが一般的。そう考えると、子供たちにとって街を歩く人々はマスクをしているのが普通で、みんなでワイワイ食事をする楽しさは忘れてしまったかもしれません。成長期の多感な時期の経験としてはあまりにも残念なこと。少しでも早く、当たり前に人と触れ合いができる環境に戻って欲しいと強く願います。
さて、私事ですが昨年末に「厚生労働大臣表彰」をいただきました。朝霞地区薬剤師会の会長職を続けたことが受賞の主な理由なので、支えて下さっている役員や会員の皆さまのおかげと心から感謝しています。そこで、今回の年頭のご挨拶は少し個人的な内容で書きました。
薬剤師という職業は私にとって生きるためのありがたいツールでした。もともと、化学よりも人や文化や社会に係る学問の方が好きだったのですが、進学は自立のためという目的でしたので薬学部に進み薬剤師になりました。案の定、職に困ることはなく、女性として生活力を持って生きてこられたことには感謝していますが、本気で働くには壁も多く、その中でも子育てはかなり大変でした。仕事と家事と育児の中で、よく夫とぶつかったものです。最近は「名もない家事論争」という言葉も共有できる時代になりましたが、家事や育児の主体性については常に議論の種でした。育休もない時代で常勤は難しい時期もあり、非常勤という選択肢も容易に選ぶことができる職業であったことも幸いし、夫や友人の協力を得て乗り越えることができました。
昨年10月に産後パパ育休という制度ができました。本当に時の流れを感じるとともに、この制度をしっかり利用することがママだけでなく、社会のためにも重要だと考えます。自身の職能の維持向上のために、キャリアを中断させたくない女性は沢山いるはずです。政治家や官僚などを含め、決定権を持つ役割を担う組織の女性比率を上げることがとても大切だと感じています。力でねじ伏せてしまうような社会にしないためにも、多様な意見を取り込める組織が沢山増えて欲しい、その先にきっと明るい未来がある気がします。
本年もよろしくお願い致します。
事業内容
- 会員の職能向上と後進の育成を支援します。
- 地域や学校の公衆衛生の普及と指導に協力します。
- 地域住民にとって役立つ医薬分業を推進します。
- 薬局における介護相談および在宅医療の推進を行います。
- 災害時にも役立つ薬局と医療の連携を目指します。
組織
理事会、委員会名簿はこちら
委員会事業内容
■研修委員会
会員の職能向上及び育成のための研修会の企画・実施
・ 当会で開催する全ての研修会の統括的管理と計画的な開催支援
・ テーマ性をもたせた研修会の主催
■地域連携委員会
地域連携を目的とした研修会の企画・実施
地域包括ケアシステムへの参画
地域基幹病院との連携
■実務実習委員会
受入薬局完結型の実務実習に近づけることでの受入薬局の質向上の推進
薬局製剤のための資料・薬品確保支援
実務実習生の意識・能力向上支援
■広報委員会
薬剤師会ホームページの作成・更新
医薬品・薬局情報等の情報配信
薬剤師、及び市民向けの研修会やイベント等の情報配信
■市民フォーラム委員会
・地域住民の方々の健康増進に役立つ事業の実施
・薬剤師ができる健康指導及び衛生に関する啓発
・薬剤師会の市民へのアピール
■災害対策委員会
災害時及び緊急時に、迅速な意思決定と適切な対応の実施
会員への速やかな情報伝達と情報収集
・地域行政、県薬剤師会、医師会、歯科医師会等との連携
・地区薬剤師会としての災害対策マニュアルの作成
・会員薬局の緊急連絡名簿を作成し、緊急時の連絡網の構築
定款・細則 等
沿革
1994年(平成6年) |
朝霞地区薬剤師会発足 |
1996年(平成8年) |
厚生省モデル事業の一環で、お薬手帳作成、配布 |
2002年(平成14年) |
保険介護部会、運営部会設置
asaka-info発足
備蓄リスト電子化 |
2004年(平成16年) |
市民向けパンフレット作成開始 |
2008年(平成20年) |
朝霞地区6年生実務実習対応薬局担当者会議開始 |
2009年(平成21年) |
朝霞地区6年生実務実習集合研修会開始 |
2012年(平成24年) |
~絆~東日本大震災復興祈念プロジェクトin朝霞開催
市民公開講座開催
朝霞地区三師会事業「お薬手帳用ピクトグラムシール」 作成 |
2015年(平成27年) |
一般社団法人化 |
おくすり手帳
おくすり手帳用ピクトグラムシール